正月飾りは、単なる正月の飾り物といった意味合いだけでなく、年初めに家を守る歳神様(としがみさま)がやってくる目印の役目を果たすものです。
歳神(年神)様というのは、毎年正月にやってくる来方神で、神道の神様です。現在でも残る正月の飾り物は、もともと歳神様をお迎えするためのもので、門松は歳神様が来訪するための依代(よりしろ)であり、鏡餅は歳神様へのお供え物です。
大晦日に門松や松飾りを飾ることを「一夜飾り」と言いますが、「一夜飾りは良くない」と昔から言われているのも、ここに理由があります。歳神様は毎年変わるため、新しい年の歳神様は12月31日の早朝にやって来るとされるのですが・・・・・そのときに松飾りなどが無い家だと、「この家には神を迎える意思がない」と判断して、家の中には入らずにお帰りになってしまうわけです。
そうすると、今年まで家にいた歳神様と来年の歳神様との引継ぎ(歳神様は、前年の12月31日の早朝に来て、一年間その家を守るという役目を果たし、元旦の零時にその家を出て行くとされています)ができずに新年を迎えることになり、向こう一年間、その家に歳神様がいないことになります。つまり、歳神様の任期が前年の12月31日早朝から翌年の1月1日の零時までであるため、一夜飾りは良くないわけです。
ちなみに、私も最近まで知らなかったのですが・・・・・お正月飾りは、一般に玄関に飾りますが、注意しなければならないことは玄関ドアには飾ってはいけないということです。つまり、クリスマスのリース飾りとは違い、玄関ドアにものが付いた状態だと、幸運が家に入りにくくなるのだそうです(幸運も人と同じように玄関から入ってくるから)。一夜飾りには気をつけていたのですが・・・・・長年に渡り、エクセレントゼミナールの玄関ドアの正面にクリスマスリースのように飾り付けていたのは大きな間違いだったわけです(苦笑) 正月飾りは、取り扱い説明書をよく読み、用法・要領を守ってお供えください(笑) この記事が参考になった方は応援クリックをお願いいたします!!