「生物編の植物」についての基礎力を上げる項目に関しては、理科編のその1〜その4で説明したので、次は動物の分類について書いてみたいと思います。植物については、植物のからだのつくりや光合成のしくみなど、まだまだ話をしなければいけないことが多いのですが・・・・・それらは応用編にまわすことにします。
さて動物の分類についても、植物の場合と同様にいくつかの分類法があるのですが(>>こちらを参照)、ここで扱うのは、中学入試で一般的な分類法です。
まず、動物を背骨があるもの(セキツイ動物)と背骨が無いもの(無セキツイ動物)に分けます。すると、背骨が無い動物というのは、イカやタコや貝類、そして昆虫などの節足動物になるのですが、中学入試で扱われる内容は、節足動物のみ(特に昆虫)になります。今日は、この節足動物(>>こちらを参照)についてみていきましょう。節足動物は読んで字のごとく、足に節がある動物のことです。エビやカニを食べるときに足がどのようになっているか注意して見てみましょう。
節足動物は足の数によって、昆虫類(足の数が6本)、クモ類(足の数が8本)、甲殻類(足の数が10本)、多足類(足の数が1体節ごとに2本)の4種類に大別できます。昆虫に関してはもっと詳しく別の回で解説しますが、すべての昆虫は、体が頭部(あたま)・胸部(むね)・腹部(はら)の3つに分かれ、6本の足が胸部(むね)から出ています。
クモ類に分類されるのは、クモ・ダニ・サソリで、体が頭胸部(あたまむね)と腹部(はら)の2つに分かれ、8本の足が頭胸部(あたまむね)から出ています。
甲殻類(>>こちらを参照)に分類されるのは、エビ・カニ・ミジンコ(>>ミジンコについて)・ダンゴムシ(>>ダンゴムシについて)などで、おもに、体は頭胸部と腹部の2つに分かれ、10本の足が頭胸部(あたまむね)から出ているものが多いです。ここからわかるように、エビやカニのハサミは手ではなくて足であることに注意しましょう。また、プランクトンというのは小さな生物の総称ですから、ミジンコが甲殻類であることも頭に入れておきましょう。
最後に、多足類に分類されるのは、ムカデ(>>ムカデについて)・ヤスデ(>>ヤスデについて)などで、体が頭部(あたま)と胴体(どうたい)の2つに分かれ、胴体の一つの体節(たいせつ)ごとに1組(2本)の足が出ています。
なぜ節足動物を最初に扱ったのかというと、現在の動物種の85%以上が節足動物だからです。もちろんこの節足動物の中で中学入試に出題されるのは、ほとんど昆虫に関してなのですが、無脊椎動物の中では節足動物だけをおさえておけば、良いといえます。次回は昆虫について、詳しく見ていくことにします。それでは、今日はここまで。
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2008年07月01日
中学入試に役立つ学習法:理科編その5
posted by 主宰 at 10:00| Comment(4)
| 中学入試に役立つ学習法
もちろん良いですよ!!
夏休みも終わりですが、頑張ってくださいね!
また、何かありましたら、書き込んでくださいね!