今年も社会と理科の重大ニュースを掲載していきますので、受験生の皆さんはこれを参考に時事問題の対策をして下さい。重大ニュース2015のその1として、今回は「国内の動きその1」を掲載します。それでは、いつものように簡単なテストをしてみましょう。
「重大ニュース2015 その1:国内の動きその1 問題」
@2015年6月、「公職選挙法」が改正され、選挙権年齢が引き下げられました。2016年6月に施行されることになり、2016年の7月に行われる参議院議員通常選挙より適用される予定です。現在、選挙権年齢は20歳以上ですが、何歳以上に引き下げられることになりますか。数字で答えなさい。
A昨年(2014年)、安倍内閣は憲法解釈を変えて、集団的自衛権を使えるように閣議決定しました。2015年9月、「自衛隊法」「周辺事態法」など10の法律の改正と、新たに制定した「国際平和維持法」をまとめた法律が成立しました。これによって、条件を満たせば、集団的自衛権を使うことが可能となりました。この法律は一般に何と呼ばれていますか。漢字7字で答えなさい。
B2013年の参議院議員選挙では一票の格差が最大4.77倍もあり、最高裁判所の判決では、「違憲状態」となっていました。この状態を解消するために、2015年7月、公職選挙法が改正され、参議院の定数が是正(10増10減)されました。1回の選挙で、各都道府県から最低1人の議員を選ぶ制度を改め、となりあう2つの県を1つの選挙区とする合区(ごうく)を2つ設けることになりました。合区となった県は、何県と何県ですか。2組を漢字で答えなさい。
C2016年1月、国民一人ひとりに12桁の番号があたえられ、税金や年金保険料などの情報を管理する制度が始まります。2015年10月から番号の通知がはじまりました。この12桁の個人番号を何といいますかカタカナ6字で答えなさい。
D2015年8月、川内(せんだい)原子力発電所の1号機が再稼働しました。国内の原子力発電所が稼働したのは、1年11か月ぶりとなります。川内原子力発電所がある県の名前を漢字で答えなさい。
成績はいかがでしたか? 安倍内閣の動きに関しては、重大ニュース2014 その1 (http://excellent-semi.sblo.jp/archives/20141101-1.html)重大ニュース2013 その1
(http://excellent-semi.sblo.jp/article/82022089.html) なども参考にすると良いでしょう。
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「重大ニュース2015 その1:国内の動きその1 解答と解説」
@18歳・・・・・昨年(2014年)の「改正国民投票法」成立により、国民投票ができる年齢は2018年から18歳以上に変更になります。選挙権もこのことに合わせるように18歳以上に変更になりました。また、選挙運動も18歳からできるようになります。なお、成人は民法で決められており、20歳以上のままで変わりません。
A安全保障関連法・・・・・この法律は、「自衛隊法」「周辺事態法」など10の法律を改正した「平和安全法制整備法」と新たに制定した「国際平和支援法」の2つからなります。また、「新3要件」を満たせば、集団的自衛権を使うことができます。「新3要件」は、
1.我が国に対する武力攻撃が発生したこと、又は我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険があること
2.これを排除し、我が国の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がないこと
3.必要最小限度の実力行使にとどまるべきこと
なお、この法律を成立させるために、安倍内閣は国会を95日間の延長を行っています。
B鳥取県と島根県、徳島県と高知県・・・・・10増10減の内訳は、10増が、北海道が4から6、東京都が10から12、愛知県が6から8、兵庫県が4から6、福岡県が4から6となっています。また、10減は、鳥取県と島根県で合わせて4から2、徳島県と高知県で合わせて4から2、宮城県が4から2、新潟県が4から2、長野県が4から2となっています。
Cマイナンバー・・・・・現在は、社会保障・税・災害対策のみの利用となっていますが、将来は、銀行の預金口座や医療などの他の分野にも拡大される予定です。この制度のメリットは3つあります、1つ目は、「国民の利便性の向上」、2つ目は、「行政の効率化」、3つ目が、「所得を正確に把握することで、新しい社会保障制度の設計」です。また、税金を確実に徴収し、脱税を防ぐことができます。
D鹿児島県・・・・・川内原子力発電所は九州電力の原子力発電所で、鹿児島県にあります。現在1号機と2号機が稼働しています。東日本大震災以降、原子力発電所の安全基準が厳しくなりました。新しくなった安全基準による審査を2014年に初めてクリアしたのが、川内原子力発電所です。2015年には、福井県の高浜原子力発電所と愛媛県の伊方原子力発電所が合格しています。