すご〜〜く、久しぶりなのですが、今日の記事は2022年度中学入試で出題された本のランキングベスト10を発表したいと思います。
昔からの読者の皆さんはご存じだと思いますが、以前は毎年このランキングをブログで発表していました。しかし、そのデータをあたかも自分たちが調べたかのように装いサイトで宣伝に利用する塾が神奈川県に現れたため、ここ数年は私がデータを公開していなかったわけです。
エクセレントゼミナールの「中学受験の基礎講座 第1回」の参加者の皆さんには、毎年その年の入試で出題された国語の出典データ表をお渡ししていますが・・・開成高と麻布中と海城中が同じ本から出題するという珍しいことが起こったので・・・久しぶりにランキングを発表しようと思いたったわけです!
さて、前置きはこのぐらいにして、「中学入試 出た本ランキングベスト10」を発表いたします。
1位:『神さまのいうとおり』(谷瑞恵著 幻冬舎刊)
(ラサール中、栄東中、城北中、大妻中、三輪田中、香蘭中の6校で出題)
2位:『はじめての哲学』(藤田正勝著 岩波書店刊)
(渋谷幕張中、豊島岡女子中、学習院中、大妻中、品川女子中、山脇中の6校で出題)
3位:『「利他」とは何か』(伊藤亜紗・中島岳志他 集英社刊)
(立教池袋中、立教新座中、横浜雙葉中、淑徳与野中、東京農大一中の5校で出題)
4位:『生物はなぜ死ぬのか』(小林武彦著 講談社刊)
(灘中、東邦大東邦中、西大和学園中、洗足中の4校で出題)
5位:『夏のカルテット』(眞島めいり著 PHP研究所刊)
(筑波大付属中、海城中、西大和学園中、学習院中の4校で出題)
6位:『あしたのことば』(森絵都著 小峰書店刊)
(香蘭中、かえつ有明中、栄東中、西武台中の4校で出題)
7位:『金の角持つ子どもたち』(藤岡陽子著 集英社刊)
(専修大松戸中、サレジオ中、山脇中の3校で出題)
8位:『犬がいた季節』(伊吹有喜著 双葉社刊)
(立教新座中、城北中、山脇中の3校で出題)
9位:『はじめてのニュース・リテラシー』(白戸圭一著 筑摩書房刊)
(成蹊中、春日部共栄中、山脇中の3校で出題)
10位:『友だち幻想』(菅野仁著 筑摩書房刊)
(函館ラサール中、東洋大牛久中、和洋国府台中の3校で出題)
特別賞:『氷柱の声』(くどうれいん著 講談社刊)
(開成高、麻布中、海城中の3校で出題)
となります。10位の『友だち幻想』は出版されてからこれまでに12校で出題されている論説文ベスト1と言える本で、昨年は書店に平積みされていた名著ですから、受験生の皆さんは一度は読んでおくと良いでしょう。
ちなみにエクセレントゼミナールでは、これら出典データの累計8年分の入試問題から私が読ませるべき文章を選定し、小5・小6で使用する国語の教材をオリジナルで作成し授業で使用します。さらに小6時の入試問題演習などでは志望校の入試問題(4教科とも)の実物コピーを使用して本番さながらの実戦演習を行います。というわけで、私の趣味でランキングを作成しているわけではありませんので誤解のないようお願いいたします(笑)