その中でも、自学しにくいテキストの筆頭に挙がるのが、「プログレス」という名前で知られる、「プログレス イン イングリッシュ」でしょう。
もともとこのテキストは、1952年に来日され、兵庫県の六甲中学などで英語を教えていた、イエズス会宣教師の故ロバート・フリン氏が編纂した英語テキストで・・・・・従来からの英文法中心の英語理解ではなく、オーラル・アプローチを中心として、編纂されています。
そのため、キリスト教系列の私立中学校を中心に採用されて広まり、かなり前には、開成中でも採用されていたことがありました。
たしかに、「聞く⇒話す⇒読む⇒書く」という流れは、母語獲得に必要な言語運用の4技能なのですが・・・・・日本語と英語の仕組みが違うために、私立中の生徒であっても、とまどうことが多いのがこのテキストです。
わかりやすく言うと・・・・・言語を習得する際に、赤ちゃんに対して両親は簡単な文と言葉で話しかけますね。そして、少しずつ喋りだします。その後、「桃太郎」や「白雪姫」などの童話を中心に読み聞かせをしていき、文字が読めるようになり、やがて平仮名、カタカナ、漢字などを書けるようになっていきます。
ところが、言語の臨界期(敏感期)の問題があるため、中学で初めて英語に触れる生徒には、とてもとっつきにくいテキストなのです(言語の臨界期については、こちらにとても詳しい内容が載っていますので、興味のある方は参考にしてくださいhttp://oshiete1.goo.ne.jp/qa2538815.html)。
したがって、発刊当初の「プログレス イン イングリッシュ」には、本来のテキスト以外に、英語の短い童話や読み物の小冊子なども副教材としてあったのですが・・・・・・幼児と違って知的レベルが高い中学生にとっては、第二外国語を習得する上では、教科書としては必ずしも効率的でなかったわけです。
現在は、改良版である「プログレス イン イングリッシュ 21」が2003年に出版されており、当時旧版のプログレスを使用していた麻布中、栄光中、聖心中などの先生方が著作・編集委員として加わり、教育現場の声を反映する形で、旧版のプログレスに不足していたドリル教材などを補完した全面改訂が行われ現在に至ります。
英語の学習方法を大別すると、従来からの「英文法中心主義」と「オーラルアプローチ中心主義」があると思いますが・・・・・どちらも一長一短なのです。
つまり、「英文法中心主義」では、「読む⇒書く」の流れが強調される嫌いがあり、「オーラルアプローチ中心主義」では、膨大な量の英文を「習うより慣れろ」的に使っていく必要があります。いずれにしろ、真の意味で外国語を使いこなせるようになるためには、トータル2000〜3000時間程度の学習が必要(海外に6ヶ月滞在するのと同程度)だと考えられますから、英語は一朝一夕で身につくものではありません。
その意味では、「倦まず、たゆまず、あきらめず」、ずっ〜〜と学習し続ける粘り強さが、英語の習得には不可欠です。
ちなみに・・・・・私がまだ若いころに、アルクのヒアリングマラソンというプログラムに取り組んだことがありますが(1年間に1000時間、英語のニュースや音楽、映画などを聞くというプログラムです)・・・・・500時間を超える頃には、ネイティブのスピードでも、単語や発音をきちんと聞き取れるようになりました(今はダメですよ・・・・笑。耳が慣れるまでに少し時間がかかりますから)。この記事が参考になったという方は、応援クリックお願いいたします!
やはりあの頃は塾に行っててよかったなぁって感じます
学校の先生によっては考え方が全然違うと思うので。
さっそく調べてみます!
日食・・残念ですね〜。
私も見れませんでした。
次の日食まで、健康でいないと・・・。
やっぱり、見たいですから(^^)
今の子は良いですよね。ALTで小学生でも直に外国人の方と触れ合っていますから…
公立校でも、私たちの頃とは段違いの環境でしょう
ちなみにうちの小学校のALTの先生は「カイ」先生と仰います。大好きな先生です
中学に上がる前に、触れさせたいとおもっています。
ちなみに、幼稚園の頃から習ったそろばんは、すごく役立ってます。(^^)
子供はトレジャーを今使用しています。プログレスは、新出単語が中2まで各ページの下欄に中3までは巻末に単語の意味が掲載されていましたが、高1からは意味が掲載されておらず、”辞書で引け!”でした。
今の中学のトレジャーは巻末に意味が載ってはいますが、いちいち中学生が引くのには時間がかかります。先生も単語プリントをくださいますが、単語は繰り返しやらないと効果なしなので、うちではトレジャーが配布されたら私が教科書から単語をかき出して、パソコンの”WORD"で単語プリントを作って(毎日100単語程度書けるようなプリント)やらせています。教科書順の単語プリントをネットで作って公開したら皆さん喜ぶと思います。また、トレジャーに載っている巻末の単語の意味はあまり詳しくないので辞書を引いて詳しく調べたほうが良いものもあります。たとえば、"
manga"/"comic"/"cartoon"の違いはトレジャーには書いてありません。同じ漫画でも、絵を主に表すか、漫画本か、風刺漫画かは辞書で調べないと出てきません。確かに、単語量はすごいので、本気でマスタしようとしたら、大変ですが、次の受験では役立つと思います。
トレジャーはZ会が全面的に版権を所有しているため、体系数学と同様にネットに解説を載せるとかは禁じ手なんです。
そのため、エクセレントゼミナールではある母さまと同様に、生徒の教科書をコピーし、スタッフが手分けして、各章ごとに対策教材をオリジナルで作成して学校の試験対策に役立ててもらっています。
数学と違って、解くのに困ることはないでしょうが・・・あれを定着させようと思ったらかなり大変ですね。