今日は、「重大ニュース2011 その1:東日本大震災」として、3月11日に起きた大地震に関する時事問題を扱います。それでは、簡単なテストで確認していきましょう。
「重大ニュース2011 その1:東日本大震災 問題」
@ 2011年3月11日、岩手県・宮城県・福島県・茨城県の4県の太平洋沖の長さ500km、幅200kmを震源域とする超巨大地震が起こりました。この地震の正式名称を漢字十字で答えなさい。
A @の地震は、日本で起きた地震では、観測史上最大の規模でした。この地震の規模のマグニチュードはいくつでしたか。小数第一位までの数字で答えなさい。
B @の地震は太平洋プレートと北アメリカプレートの境界で発生した海溝型地震で、地震の揺れによる直接の被害以上に、津波による大きな被害が出ました。特に三陸海岸は、奥にいくほど地形がせまくなる地形のため、津波の高さが上昇し、10mをこえた地域もあったようです。三陸海岸のような大昔、暖かくなって海面が上がったとき、それまでの谷に海水が入り込んで出来た海岸を何といいますか。
C @の地震によって、東京湾沿岸の埋立地などでは、地盤沈下が起き、道路が波打ったり、建物が傾いたり、マンホールが飛び出したりしました。このような現象を何といいますか。漢字五字で答えなさい。
D @の地震は、首都圏交通網にも大きな影響を与えました。鉄道が完全にストップしたため、バスや自家用車で帰ろうとする人たちや、自宅へ歩いて帰る人たちで道路は大混雑しました。また、自宅へ帰ることができなくなった人も大勢いました。この自宅へ帰ることができなくなった人たちを何といいますか。漢字四字で答えなさい。
成績はいかがでしたか?@は意外と覚えていない受験生も多いと思いますが、受験生ならばきちんと押さえておいた方が良いでしょう。
地震の問題では、地震そのものの規模を表す「マグニチュード(M)」と各地の揺れの大きさを表す「震度」の違いがわかっているかどうかを聞く問題がよく出題されますから、区別して覚えましょう。なお、現在の震度は0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7の10段階です。阪神淡路大震災の後、震度5と6が弱と強の2段階に分かれ、10段階になりました。
東日本大震災関係の言葉は、2011年の流行語大賞の候補語に挙げられている言葉も多く、中学入試でも出題される可能性が高いと思われます。なお、流行語大賞・トップテンの発表は12/1(木)です。
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「重大ニュース2011 その1:東日本大震災 解答と解説」
@東北地方太平洋沖地震・・・・・東日本大震災はさかんにマスコミでも取り上げられますから、何度も聞いて覚えている人も多いと思いますが、地震の名称は、大きな地震が発生したときに発表はされますが、その後はほとんど、取り上げられませんので、覚えていない人も多いと思います。
A9.0・・・・・東北地方太平洋沖地震の規模はマグニチュード9.0(M9.0)でした。マグニチュードが2大きくなると、地震のエネルギーは1000倍大きくなります。また、マグニチュードが0.2大きくなると地震のエネルギーは約2倍大きくなります。このことは目安として覚えておくとよいでしょう。なお、地震が起きたときに、地震の規模の他に、各地のゆれの程度が震度で表されます。「東北地方太平洋沖地震」では、最大震度は7(宮城県栗原市)でした。
Bリアス海岸(リアス式海岸)・・・・・三陸海岸では、過去に何度か大津波の被害にあっているため、10mもの防潮堤をつくり、津波の被害を防ごうとしていました。しかし、今回の大津波は、この防潮堤を越えてしまうほど大きなものでした。日本のリアス海岸は、三陸海岸の他には、福井県の若狭湾や、三重県の志摩半島などが有名です。
C液状化現象・・・・・砂と地下水が混じった地盤で、ふだんは砂粒どうしがくっついて動かない状態ですが、地震などの揺れによって、砂粒どうしが離れると、水に浮いたような状態になります。このような状態を液状化といい、液状化になると地盤が建物の重さを支えきれなくなり、建物が傾いたりします。また、地下水が地表に吹き出すと、地盤沈下が起き、道路が波打ったりします。液状化現象は海沿いの埋立地などで起きることが多いのですが、今回の地震では、内陸でも起きました。特に千葉県浦安市では大きな被害がでました。
D帰宅難民・・・・・地震発生の3月11日午後2時46分は、金曜日の昼で、学校にいる生徒や、会社で働いている会社員などが大勢いる時間でした。家族の安否を確かめるため、携帯電話などはなかなかつながらなくなりました。鉄道は、地震発生直後に運転を見合わせたため、タクシーやバスを待つ人たちで長い行列ができました。一部の私鉄や地下鉄は深夜になって、運転を再開しましたが、JRをはじめ多くの鉄道は、3月11日の運転再開を断念しました。そのため、職場や学校などに泊まった人がたくさんいました。11日中に帰宅できなかった人は10万人近くもいたとみられています。帰宅できない人を帰宅困難者と呼ぶ場合もありますから、合わせて覚えておきましょう。