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2012年04月06日

小6の本棚 論説文その14:『科学的とはどういう意味か』

 森博嗣さんの『科学的とはどういう意味か』は2011年6月に幻冬舎から発刊された新刊図書です。森博嗣さんといえば、理系ミステリー作家として不動の地位を築いた作品(『すべてがFになる』、『スカイ・クロラ』など)のほうが有名ですが、工学博士で元国立N大学助教授(現在は退職)で書くのがすごく早いことで有名な人ですから、この新書をたった3日間、計12時間で書き上げたことも納得できます(笑)

 ただしこの本は、さらっと短時間で書き上げたエッセイであるがゆえに、読みやすい内容で、小学生にもわかりやすい部分が多く含まれています。したがって、今年4校で出題されているのは3箇所におよび・・・・・・出題された文章の範囲が重なっているのは、大妻中の第1回入試と足立中の特待第3回入試だけです。

 私個人としては、本書の内容にはかなり共感できる部分が多いので面白く読ませていただきました(笑) これはおそらく、文中の表現を借りれば、著者が「文系寄りの理系人間」で私が「理系寄りの文系人間」で、著者も私も子ども(生徒)に「メソッド(方法)」を教える仕事をし、他者に情報を伝達する際に「数値を用いた精確なコミュニケーション」を重視するからかもしれません(笑) この記事が参考になった方は応援クリックをお願いいたします!!

 『科学的とはどういう意味か』・・・・・4校で出題
科学的とはどういう意味か

科学的とはどういう意味か
著者:森博嗣
価格:798円(税込、送料込)
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出題年度および出題校(学校名の後の番号や記号は入試回を表します)

H24 海城中学校帰国

H24 大妻中学校@
H24 足立中学校特待B
H24 品川女子学院中学校B
posted by 主宰 at 02:00| Comment(0) | 小6の本棚

2012年03月26日

小6の本棚 論説文その13:『希望のつくり方』

 玄田有史さんの『希望のつくり方』(岩波新書)は正確には論説文ではなく随筆文です。小学生が一番苦手とするのが随筆文で・・・・・このジャンルで今も出題される名著が外山滋比古さんの『思考の整理学』http://excellent-semi.sblo.jp/article/45268929.htmlです。

 2010年10月20日に岩波新書から初版が発行されている玄田有史さんの『希望のつくり方』は、入試では新刊図書といえる部類で・・・・・今年は開智中、共立女子中、頌栄女子中、普連土中で出題されています。著者は、「希望学」の第一人者です。「希望学」は、正式には「希望の社会科学」といわれるもので・・・・・今までは個人の内面の問題とみなされていた「希望」を、社会にかかわる問題として研究するものです。

 「希望学」は、2005年度より調査が開始された新しい社会科学研究のひとつで・・・・・バブル経済崩壊後の若者の雇用問題を扱う過程で生まれた領域です。「ニート」、「ひきこもり」、「フリーター」、「高齢社会」、「年金破綻」など、閉塞的な社会状況下で「希望」の持つ意味は高まっているといえますが・・・・・この本は大人向けに書かれた岩波新書ですから、当然、中学入試に出題する部分は限定されます。しかも、社会問題を扱う内容ですから、小6後半にならないと著者の言っていることがなかなか理解できないと思われます。

 論説文や随筆文の読解は、正確な内容把握にほかなりません。つまり、難度の高い論説文や随筆文では、著者の言っていることがわかりにくいのです。したがって、文章内容を把握するための糸口として、国語の設問を利用するのが正しいアプローチなのですが・・・・・過去問として設問を解くと、文章の中身はどうでもよくなり、設問の解答が正しかったのか間違えたのかだけを気にする受験生は多いと思います。さらに国語のできない生徒だと・・・・・やり直しどころか解答直しすらせず、点数しか見ない(苦笑)

 そうしたアプローチに終始した受験生は、ずっと国語ができないままで終わります。中学入試であれ、大学入試であれ、国語の教師が受験生に投げかける問いは、出題した文章を題材とした、受験生への発問にほかなりません。したがって難関校ほど、難解な文章を解きほぐすヒントが設問に隠されています。もちろん試験中にそうしたことに気づくことができる受験生はよほど国語の力がある人でしょうが・・・・・きちんと解き直しをすれば、難解な文章だからこそ、新たな姿が現れます。

 一読してすらすら理解できる文章は、入試問題としては不適切です。文章としての良し悪しではなく、合格者と不合格者を選別する問題として不適切なのです。ですから、文章を何度も読んで内容を咀嚼してきちんと消化する必要があるのですが、そうした作業には時間がかかるため、入試直前期には不向きです(点数を上げるのに即効性のある教科の対策に時間を割きますから) したがって・・・・・国語の力を上げたいと思うならば、早い時期に相応の時間を割いて良文・良問にじっくりと取り組んでください。 この記事が参考になった方は応援クリックをお願いいたします!!


 『希望のつくり方』・・・・・4校で出題
希望のつくり方

希望のつくり方
著者:玄田有史
価格:798円(税込、送料込)
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出題年度および出題校(学校名の後の番号や記号は入試回を表します)

H24 頌栄女子学院中学校A
H24 共立女子中学校C
H24 普連土学園中学校B
H24 開智中学校@
posted by 主宰 at 02:00| Comment(0) | 小6の本棚

2012年03月16日

小6の本棚 論説文その12:『自分力を高める』

 今北純一さんの『自分力を高める』は岩波ジュニア新書の新刊(H23年6月刊)で、今年の女子学院中、大妻中、専修大松戸中、東海大浦安中の入試で出題されました。

 この本の裏表紙に記載されている内容紹介を転載すると・・・・・「成績や肩書に縛られない、リスクを恐れずにチャレンジする、コミュニケーション能力を高める、ワクワク感を大切にしてミッション、ビジョン、パッションを持つ・・・・・国際ビジネスの最前線で活躍する著者から若い世代に向けたメッセージ。自分の道を見つけ、夢と希望に向かって生きるための実践的アドバイス。」となります。

 岩波ジュニア新書らしさが全開で、中高生には読ませたい一冊ですが・・・・・中学入試に出題される部分はやはり限定されてきます。女子学院中と大妻中と東海大浦安中の3校が、この本の「自分を伝えるためのコミュニケーション能力」について書いてある章から出題し、専修大松戸中が「誰もが「自分らしさ」を持っているー個性という幻想」について書いてある章から出題しています。

 論説文の読解は、「著者との対話」にほかなりません。つまり、著者の考えを正確に理解し、さらにそれに触れて、自分の考え方やものの見方を発展させていくことが論説文の読解だといえます。その意味では、中学入試の論説文の題材に選ばれている文章は、きわめて教育的な示唆に富んだ文章であるということがいえます。

 小説や物語と違ってストーリー展開を楽しむ本ではありませんし、往々にして難しい言葉がたくさん出てくるため、論説文を好んで読む小学生はあまりいないと思います。しかし、問題意識を持たずに読みたい本ばかりを読むことは、学習にはつながりません。言葉を増やし、考え方を吸収し、ものの見方を拡げるためには、あえてそうした文章に触れさせる機会を持たせないと、子どもは子どものままでいることに安住し、成長を止めてしまいます。そのことを親や教師は肝に銘じたうえで、良書・良文を選んで、子どもたちに読ませていくべきだと私は思います。この記事が参考になった方は応援クリックをお願いいたします!!

 『自分力を高める』・・・・・4校で出題
自分力を高める

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著者:今北純一
価格:819円(税込、送料込)
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出題年度および出題校(学校名の後の番号や記号は入試回を表します)

H24 女子学院中学校
H24 大妻中学校@
H24 専修大学付属松戸中学校B
H24 東海大学付属浦安高等学校中等部B

posted by 主宰 at 02:00| Comment(0) | 小6の本棚

2012年03月10日

小6の本棚 小説その21:『クマのあたりまえ』

 魚住直子さんの『クマのあたりまえ』には、動物を主人公にしたメルヘンチックな小編寓話が7つ収録されています。その中の、チドリを主人公にした小編『べっぴんさん』が今年の桜蔭中学校の入試に出題されました。そして、コイを主人公にした『そらの青は』は、開智中学校の今年の第1回入試と学芸大附属竹早中学校で出題されています。

 著者の魚住直子さんの略歴を『クマのあたりまえ』から転載すると・・・・・「1966年生まれ。広島大学教育学部心理学科卒業。『非・バランス』で第36回講談社児童文学新人賞を受賞し、1996年に同作品でデビュー。著書に『超・ハーモニー』、『ピンクの神様』、『大盛りワックス虫ボトル』(いずれも講談社)などがある。2008年に『Two
Trains』(学習研究社)で第57回小学館児童出版文化賞、2010年に『園芸少年』(講談社)で第50回日本児童文学者協会賞を受賞。」
・・・・・となります。

 『クマのあたりまえ』は2011年8月にポプラ社から出版された新刊図書で、7つの小編寓話それぞれにテーマがあり、『べっぴんさん』は「仲間の大切さ」が、『そらの青は』は「友達の大切さ」がテーマになっています。こうした文章を難関校が出題するということは、受験テクニックだけが備わった、温かい心と感受性を持たない入学者はいらないという国語の先生たちからのメッセージなのかもしれませんね(苦笑) 小学校低学年にもオススメの一冊ですから、ぜひ幼いうちから豊かなこころを育むためにも親子で読んで話し合ってみると良いでしょう。この記事が参考になった方は応援クリックをお願いいたします!!


 『クマのあたりまえ』・・・・・3校で出題

クマのあたりまえ

クマのあたりまえ
著者:魚住直子
価格:1,365円(税込、送料込)
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出題年度および出題校(学校名の後の番号や記号は入試回を表します)

H24 桜蔭中学校(『べっぴんさん』より)

H24 学芸大附属竹早中学校(『そらの青は』より)
H24 開智中学校@(『そらの青は』より)
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2012年03月08日

小6の本棚 論説文その11:『生態系は誰のため?』

 H24年中学入試で、もっとも出題されたのが『生態系は誰のため?』(花里孝幸著 ちくまプリマー新書)です。H24年中学入試の国語問題に出題された図書データの詳しい分析結果については、3月18日(日)にエクセレントゼミナールで行う、「中学受験の基礎講座 第1回 本年度中学入試問題の傾向と分析」(http://www.ex-semi.com/seminar_01.pdf)のセミナー資料でご紹介しますが・・・・・中学入試で出題される国語の文章は受験生にとって初見の文章から出題される傾向が強いので、当然、新刊図書はマークしておかなければいけないわけです。

 そして、この『生態系は誰のため?』は、2011年3月10日に初版が発行されている新刊図書で、中学入試ではマークしなければならない「ちくまプリマー新書」で、しかもここ最近のテーマである「生態系」の問題を扱った本ですから・・・・・3拍子揃った本書が出題校数トップになることは、当然だったといえます。

 理科系の論説文を扱った新書には小学生には難しい内容が多く書かれています。そのため、物語・小説や「岩波ジュニア新書」などのように、丸々一冊、子どもに渡して読ませるわけにはいかないのですが・・・・・その反面、国語で出題される箇所はその本の中でも限定できるのです。

 実例を挙げて説明すると・・・・・今回この本から出題した5校とも、すべて第3章:「生物多様性を考える」と第4章:「生態系のバランスを考える」から出題しています。

 つまりこれらの章では、イオンなどの難しい知識や細かいデータ考察は掲載されておらず、小学生でもわかる範囲で著者の主張が書いてある部分なわけです。

 ちなみに、昨年最も出題校の多かった論説文、『野生動物への2つの視点 ”虫の目”と”鳥の目”』
http://excellent-semi.sblo.jp/article/45272230.htmlが今年の開智中学校の先端Aの国語で出題されていることからもわかるように、今回ご紹介した『生態系は誰のため?』を来年の入試に出題する学校もあるかもしれませんので、来年受験予定の生徒は秋口にでも読んでおく必要がある一冊といえます。この記事が参考になった方は応援クリックをお願いいたします!!


 『生態系は誰のため?』・・・・・5校で出題
生態系は誰のため?

生態系は誰のため?
著者:花里孝幸
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出題年度および出題校(学校名の後の番号や記号は入試回を表します)

H24 巣鴨中学校@

H24 東邦大東邦中学校後期
H24 鷗友学園女子中学校@
H24 洗足学園中学校B
H24 跡見学園中学校A

posted by 主宰 at 02:00| Comment(0) | 小6の本棚