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2012年06月23日

私立中学の歩き方その8:「試験勉強の進め方」

 もうすぐ期末試験に突入する私立中学校は多いと思いますが・・・・・期末試験の勉強はどのように進めるのがベストなのでしょうか?

 えっ? 普段からきちんと勉強していれば取り立てて試験勉強なんかしなくても良いのではないかって?

 そんなことは、決してありません(笑) 公立中学では英語・数学・国語・理科・社会の主要5科目の期末テストを1日で終わらせる学校がほとんどですが、東京の進学校では15科目ほどの期末テストを課す学校もかなり多いのです。千葉や埼玉や茨城の私立中学校では、テスト科目数が公立中学校と大差の無い学校が多いようですが、東京の伝統校では技術科目を除く全科目でペーパーテストが行われるのが普通なので、準備を怠ると・・・・・試験結果に青ざめることもしばしばです(苦笑)

 私の経験ではたしか・・・・・試験科目が一番多かった中3のときは、数学が代数と幾何の2科目、英語がリーディングとライティングの2科目、国語が現代文と古文と漢文の3科目、社会が世界史と日本史と公民の3科目、理科が生物と化学と物理と地学の4科目、これに技術の1科目を加えた15科目を5日間に渡ってテストされたような記憶があります(笑)

 とにかく、各科目とも微に入り細に入りテストされますから、授業の復習はもちろん、高得点を狙うためにはプラスアルファの対策が必要になってきます。したがって、英語や数学は普段の予習と復習である程度はこなせるのですが・・・・・暗記科目で高得点を取ろうと思ったら、最低でも2週間はじっくり勉強しなければダメなわけです。

 学校の体質にもよりますが・・・・・中学校時代はともかく、高校になったとたん100点満点のテストで平均点が40点ぐらいのテストを作成する先生方も多く・・・・・なぜか生徒に満点を絶対に取らせないことを信条としている先生もいらっしゃるようで・・・・・一握りの優秀な生徒のあおりを食らう他の生徒はすごく迷惑します(苦笑) もっとも、マニアックに勉強してテストに臨む生徒にとっては、テスト=教師とのバトルなので、それはそれで楽しいのですが(笑) ただし、一度でもそういうことをすると他の生徒からブーイングされますから注意しましょう(笑)

 さて、多科目をまんべんなく得点するためのコツですが・・・・・まず、社会などの暗記科目は1週間前までに一巡させておくことをオススメします。試験範囲が発表されてから取り組むなどというのは、遅きに失する羽目になります。そして、英語や数学は必ず毎日予定に組み込み、どんなに完全に対策したつもりであっても前日には重要ポイントを総復習することのできる学習時間をとらなければなりません。どうしても試験前には手薄な科目を中心に勉強しがちですが、それをすると、得意科目で失敗することが多いので、決してオススメできません。なお、習ったものだけが出題されると思ってはいけません。他のクラスで教えている先生が出題することも多いので、授業で習ったことだけを勉強しても平均点よりちょい上、ミスをしたら平均を割ると思って対策をしましょう。テストで100点を取るためには、120点〜150点を取る勉強量が必要なのです。

 ちなみに・・・・・私は中学生のときに、平均点が60点という物理の電磁気のテストで95点を取ったことがあるのですが(そのときの物理の成績だけは学年トップでした)・・・・・普段から参考書という参考書は読みまくり、大学入試問題も解きまくり(授業内容が大学入試範囲でしたから)、これ以上は無理だろうと思われる対策をしました。もちろん、他の科目の成績はイマイチで・・・・・他の生徒から白い目で見られたことはいうまでもありません(苦笑) 何事も良い意味でバランスが大切だということですね(笑) この記事が参考になった方は応援クリックをお願いいたします!!

posted by 主宰 at 02:00| Comment(0) | 私立中学の歩き方

2012年06月07日

私立中学の歩き方その7:「たがが平均 されど平均」

 中学に入学して、親や生徒が成績を測る指標の一つにするのが中間テストや期末テストの平均点です。小学校では、成績を明確な点数によって評価されることは無かったと思いますが、中学や高校では通知表による評価より前に、定期テスト結果が数字で表されるのは御承知の通りです。

 定期テスト結果の通知方法にはいくつかありますが・・・・・もっとも一般的なのが平均点によるもので、ほかには全生徒の得点を分布表で表したものや、個人の成績をレーダーチャートで表したものなど、学校によっていろいろな形で通知されます。しかし、これらのデータが提示されても、データの読み方を誤ると、お子さんの実際の実力を間違って評価することにもなりかねません。

 つまり、毎日の積み上げが大切である英語・数学・国語の3教科と、単元による出来不出来のバラツキの大きい理科や社会の成績を同列に評価してはいけないということです。わかりやすくいえば、理科のテスト範囲が生物単元だったから良い成績を取れた生徒が、物理や化学分野で同じように良い成績を取れるとは限りませんし、その逆に、地理分野が悪くても歴史分野に入ったら成績が飛躍的に上がるようなことは良くあります。しかし、もともと英語や国語が苦手な生徒がちょっと頑張ったからといって飛躍的に成績が伸びることはまずないわけです。

 そして・・・・・算数が得意だった生徒が数学になったとたんに成績が悪くなる例はありますが、その逆はありません。

 さらに私立中学の場合は、入学時に偏差値や入試の成績で輪切りにされた生徒の集団ですから・・・・・たいていの場合は生徒のポテンシャルには差がありません。つまり私立中学の場合は生徒の資質がドングリの背比べである場合が多く、ちょっと勉強の手を抜けばビリになるし、頑張ればトップを取ることも可能なわけです(笑)

 特に注意したいのは、中1に入学したての頃の英語と数学の成績の評価の仕方です。

 一般的に、中1の初めの頃の英語や数学の平均点はかなり高得点です。たとえば、中1の1学期の中間テストの英語の平均点が87点で、つまらないミスによる減点が多くて80点の生徒がいたとして・・・・・まあ、理解していないわけではないから大丈夫だろうとあまり気にしないで放っておいたとします。すると・・・・・この生徒が中2になったときには、平均点が65点のテストで40点を取ることになりかねません。

 つまり、この生徒の学校内での順位や偏差値が変わらなかったと仮定すれば、こうした結果になるわけです(苦笑)

 したがって、生徒の実際の学力を評価する際には、試験問題の内容、答案の間違え方、平均点と成績分布の状態などから多角的に分析しなければいけないのですが・・・・・親はついつい忙しさにかまけて細かいチェックを怠り、さらについつい欲目で子どもを評価し、子どもも悪い成績は絶対に親に見せませんから・・・・・通知表を見て初めて愕然とする親が多いわけです(笑) そんなわけで、平均や順位や成績分布状態、そしてテスト問題と答案、いろいろな角度からしっかりとお子さんの学力の状態を把握するようにし、平均点はあくまでも目安にしてください。この記事が参考になった方は応援クリックをお願いいたします!!

posted by 主宰 at 02:00| Comment(0) | 私立中学の歩き方

2012年04月19日

私立中学の歩き方その6:「プリント整理が最重要課題?」

 私立中学の授業では、文科省の検定教科書や副読本以外に、多量のプリントが授業内で配布されます。漠然とした印象ですが・・・・・・たいていは難関私立中になればなるほど授業で配布される補助プリントの枚数が増えていきます。

 ある意味、文科省の検定教科書というのは日本全体の教育の公約数であり、私立中学向けの専用教材(新中学問題集やシリウス、体系数学など)は私立中全体の教育の公約数ですから、現実的にその学校の生徒に合わせた教材を用意しようとすれば、おのずと補助プリント教材が増えていくわけです。

 特に私の通っていた麻布中の数学の授業では、まったくテキストが存在せず、すべて授業内の解説と授業時に配布されるプリントによる演習が主体でしたから、プリントの管理=学習内容の管理でした。しかしそのおかげで、数学についてはかなりできるようにしてもらいました(笑)

 その反面、ほとんど全くといって良いほどプリントが配布されることが無かったのが英語でした。たしかに英語はテキストが存在し、それに対して予習と復習を行えば良いわけですが・・・・・どちらかといえば、英語のリーダーテキストというのは文法事項が散漫に現れる構成になっているため、ピンポイントで学習要点を定着するためには、プリント教材があったほうが良かったと思います(私が英語に対して今でも苦手意識が強いのはそのせい?・・・・・苦笑)

 そして理科や社会については、多量のプリント教材を配布する先生とまったくそれを配布せずに板書だけで授業を進行する先生がいましたが・・・・・これについては各先生の授業スタイルによって、対応するしかありません。

 プリント配布がメインの授業は、プリントを入手すること=授業はあまり聴かない、となる生徒も多いので、必ずしもプリントを配布する授業スタイルが良いとは限りませんが・・・・・授業内容を管理し、試験対策に役立てるためにも、各担当教師別に授業プリントをファイルに整理して管理する能力は私立中学生にとっては不可欠です。

 ところが、中学生になったばかりの生徒、特に整理能力に乏しい雑な男子生徒のファイリング能力では、授業で配布された多量のプリントをうまく管理・整理できず、肝心なプリントを紛失することにもなりかねません。ですから・・・・・・小学生のときに、プリントや連絡物をカバンの中に入れっぱなしにして忘れるタイプのお子さんをお持ちの御父母の皆さんは、中学生になったからといってすべてを本人に任せるのは危険です(苦笑) もうしばらく、学校生活が軌道に乗るまで目を離さないようにしましょう(笑) この記事が参考になった方は応援クリックをお願いいたします!!

 
posted by 主宰 at 02:00| Comment(0) | 私立中学の歩き方

2012年03月09日

私立中学の歩き方その5:「部活は何にする?」

 中学に入学すると、大多数の生徒はどこかの部活に入ることが多いようです。これについては、公立中でも私立中でもあまり変わらないのですが・・・・・気をつけたいのは、部活動の選び方です(笑)

 まず、文科系の部活に関しては、一部を除けば学校の勉学の合間に活動することが多いので、せいぜい活動曜日と時間だけに注意をすれば良いといえます。

 ところが、これがチーム練習が必須となる部活になると・・・・・生徒個人の予定よりも団体のスケジュールが優先されるため、かなり勉学に影響を及ぼします。最近の公立中学は、勉強関係の宿題はほとんど課されることがなく、生徒指導の一環としての部活動に生徒が専念することを推奨しますが・・・・・私立中学はそうではありません。

 勉学の成績が振るわない生徒については強制的に部活動を停止させる学校もかなりありますし、そもそも大学への進学を目的として私立中学受験をした生徒が多いわけですから、必要以上に勉学の妨げになる部活を避けたいのは理の当然といえます。

 では、勉学の妨げになる可能性の高い部活は何なのか?

 ズバリいえば・・・・・吹奏楽部、サッカー部、野球部、ラグビー部などの全体練習をメインとする部活とその学校ですごく実績を残している部活です(笑)

 そして・・・・・バスケット部やバレー部などのうち、朝練習が良くある部活だと・・・・・都内の私立中学ならば7:00前には登校するのが日常茶飯事で、かつ昼食にお弁当持参の学校となると、お母さんたちは毎朝5時前には起きないとダメです(笑)

 さらにいえば・・・・・水泳部、テニス部、卓球部などの個人競技では、中2・中3時の大会予選に関連した公欠にも注意する必要があります。


 これは、公立中学と私立中学の定期試験の実施時期の差によるもので・・・・・3学期制度を採る私立中学であっても、公立中学の試験期間と約1週間〜10日間のズレがある私立中学が多く・・・・・結果として私立中学の定期試験の直前に県大会の予選が入り、学校を欠席することになるわけです(その時期には公立中学の定期テストは終わっています) もちろん公欠の日数は、部活の個人成績が優秀な生徒ほど多くなります(苦笑) ちなみに、公立中学の中間・期末試験は通常1日〜2日(テストは5科目)で済みますが・・・・・私立中学の試験期間は、5日間かかるところも珍しくありません(都内進学校では12〜14科目のテストが課されるところも多いです)

 もちろん、「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということを良くわかっている校風の学校は、「一に勉学、二に部活」になるのですが・・・・・「文武両道」を謳っている学校は、「両方頑張れ!」で話は終わりです(苦笑)

 そんなわけで、私立中学に入学したばかりの時期は、まず学校生活と授業に慣れることを優先し、部活を選ぶ際には活動日と時間に注意し、本人の体力と相談しながらじっくりと選びましょう(笑) この記事が参考になった方は応援クリックをお願いいたします!!
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2012年03月03日

私立中学の歩き方その4:「算数と数学ってどう違うの?」

 今日は算数と数学の違いについて書いてみたいと思います。算数や数学は私の専門分野ですから、いろいろと書きたいことはたくさんあるのですが・・・・・はっきりと言えることは、「算数が得意だった生徒が数学になったとたんにできなくなることはあるが、その逆は無い。」ということです。

 おおざっぱに概念を説明すると・・・・・算数は、「設問内容を具体化して解く」のですが、数学は、「具体的な事象を抽象化し、分析・体系化して解く」のです。

 わかりやすく例を挙げると、「10人の子どもに100円のお菓子を配ります。お菓子は合計何円ぶん用意すればよいでしょう。」という算数の問題があったとします。もちろん答えは1000円なのですが・・・・・そのときの式は、厳密には100(円)×10(人)=1000(円)でなければいけませんよね。ところが、10×100=1000でも答えは同じになるから、どちらでもいいんじゃないかと普通の大人ならば思います。

 つまり、1個だろうが、一人だろうが、一万円だろうが、「1」という数として扱うというところに、実は算数と数学の違いを垣間見ることができるわけで・・・・・そこには一種の論理の壁が存在します。もちろんこの壁は、小学校の低学年から中学年で普通は乗り越えられる壁ですね。

 では、小学校から中学校にかけての壁をもう少しわかりやすく例を挙げてみてみましょう。小学校では「Xが1,2,3,4・・・・と変化するときにYが2,4,6,8・・・・と対応するときにY=2Xという式でXとYの関係を表すことができて、この関係を比例といいます。」と教えます。中学校に入ると「正負の数」を教わるので、「Xが−1,−2,−3,−4・・・・と変化するときに、Yが−2,−4,−6,−8・・・・と対応するときも、同じくY=2Xという式でXとYの関係を表すことができます。」と正の数の範囲が正負の数の範囲へと扱う領域が拡大します。これもたいていは中1の時点で乗り越えることができる壁です。

 そして、Y=2Xという式と−2X+Y=0は同じ式を表しますが・・・・・これも「移項」という概念を理解すれば乗り越えられる壁です。

 ところが、Y=AX+Bで表される一次関数とAX+BY+C=0で表される直線の方程式が、実は同じものであるということになると・・・・・なかなか見えてきません。

 さらに、AやBやCの成分を行列で表せばもっと簡便に書き表すことができる・・・・・というレベルになると、何のことかわからない(覚えていない?)方も多いのではないでしょうか。

 ようするに、数学の学習が進むと次々に新しい概念が導入されていくので、ちょっと勉強をサボると、わからなくなるのはアッという間なのです。そして、いったん落ちこぼれてしまうと、なかなか取り戻すことができない。この傾向は高校範囲の数学になると顕著です。学校で教え方の下手な数学の先生(どんな学校でも当たり外れはあります)や嫌いな先生(女の子にありがちですね)に当たろうものなら、気がついたときには手遅れになりかねません。

 このような理由で、数学が難しくなるにつれて落ちこぼれる生徒が増えていき・・・・・数学を必須科目とする難関国立大の受験をあきらめる生徒が増えるわけです(苦笑)

 英語と数学と国語は毎日の積み重ねが重要な科目です。ところが語学と違って、数学は・・・・・ある段階でつまづいてしまうとその先への道が閉ざされてしまう科目です。だから、大学受験での志望校の選択肢を増やしたければ、英語と数学だけはできなくなってはいけないわけです。

 というわけで、「算数が得意だった生徒が数学になったとたんにできなくなることはあるが、その逆は無い。」という現実を少しはわかっていただけましたでしょうか? この記事が参考になった方は応援クリックをお願いいたします!!

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