塾・学校専用教材のうち代表的なものに、「新中学問題集」(教育開発出版株式会社)と「シリウス」(育伸社)があることは述べました。
これらに加えて、中央教育研究所が取り扱っている「実力練成テキスト」シリーズが難関私立中で採用されている3大副教材でしょう。
中央教育研究所株式会社(http://www.chuoh-kyouiku.co.jp/index.html)の本社が広島県にあるため、中国・四国地方を中心に、関西圏の私立中で広く採用されているのが「実力練成テキスト」です。
関東で英語の副教材として採用している私立中は、世田谷学園中、横浜女学院中、聖セシリア女子中、東京純心女子中、川村中など、関西では、関西学院中、甲陽学院中、ラ・サール中、大谷中などで採用されています。
全国的な支社網と独自販売網を持つ教育開発出版や育伸社と比べて、中央教育研究所が取り扱っている教材は、文理、エデュケーショナルネットワーク(栄光ゼミナールの関連会社)、好学出版、正進社などを通して販売されています。しかし、一般的な書店でも販売されている「教科書ワーク」などと違い、「実力練成テキスト」は塾・学校専用教材であるため、書店では販売していませんし、個人では購入できません。
「新中学問題集」も「シリウス」も「実力練成テキスト」も英語・国語・数学・理科・社会の5科目が発行されていますが、新中学問題集やシリウスが英語・数学・国語の3科目について標準編と発展編を用意して多様化に対応しているのと対照的に、「実力練成テキスト」は今までは1種類で対応していました。・・・・・・しかし、「実力練成テキスト」の姉妹編として、今年、「中学実力練成αスタンダード」(実力練成テキストよりも易しく設定)を発行しラインナップの充実を図りました。
中央教育研究所が取り扱っているさまざまな教材のうち、難関私立中で採用されることが多いのは、「発展新演習」、「実力完成問題集」、「実力練成テキスト」の3種類です。
数回に渡るこれまでの記事で・・・・・・「教材作成会社と教育現場は、教材を「薬」、教師を「医者」とした「医薬分業」の関係のようなものです」と私が表現した意味がおわかり頂けたでしょうか? 薬品会社によって、似たような成分の薬の名前がそれぞれ違うように、成分が同じでもバランスが少し違うわけです。効果については・・・・・第一類医薬品(塾・学校専用教材)>第二類医薬品(市販教材)となってはいますが・・・・・イラストがなかったり、詳しい説明がなかったり、と塾・学校専用教材には第一類医薬品と同様にリスクがつきものですから・・・・・用法・用量を守り、使用には十分ご注意ください(笑) この記事が参考になったという方は応援クリックお願いいたします!!