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2011年10月31日

中学受験の歩き方:「模試に出題された本は読ませる」

 秋になると、四谷大塚の合不合判定テストや日能研の志望校判定テストなどの模試が目白押しです。受験生の皆さんは、これらの模試の国語の出典となった文章は必ず読んでおくようにしましょう。

 中学入試に限った話ではないのですが・・・・・秋の模試というのは、各塾とも気合を入れて作問してきます。それは、あわよくば同じ問題が本番の入試で出題されたならば、「的中しました!!」とPRできるからです(笑) 私も、はるか昔に模試の作問をしていた頃にはよく的中させたものです(当時は専門の理科だけですけどね・・・・・笑)
秋にはすでに各中学校の入試問題は作成済みですから、どこそこの模試で同じ文章が出題されていたからといって、問題文を変更することはないわけです。

 国語の入試問題を作問する際は、受験者への公平を期す目的で、できるだけ初見の文章を出題しようとする傾向があります。したがって、出版されて間もない文章や、全集にしか収録されていない文章などが出題されるのですが・・・・・超難関校でない限り、コンテンポラリーな文章を出題するのが普通ですから・・・・・・昨年の秋〜今年の夏に刊行された単行本のうち、中学入試に適した内容の文章から出題される可能性が最も高いわけです。

 小学生にとっては、一度でも読んだことのある文章が出題されると、精神的にかなりのアドバンテージとなります。ましてほとんどの学校では、国語の入試が一番初めに行われます。したがって小学生にとっては、ほぼ人生初となるハードルとなるであろう中学入試における精神的な負担を和らげるためにも、出題される文章を的中させるに越したことはありません。

 といっても、よほど中学入試を熟知している方でない限り、的中させることは難しいですから・・・・・そこはプロの予想問題である模試の出典を参考にしましょう(笑) そんなわけで、国語が得意なお子さんであっても不得意なお子さんであっても、秋の模試で出題された文章は読ませたほうが良いと思います。この記事が参考になった方は応援クリックをお願いいたします!!


posted by 主宰 at 02:00| Comment(0) | 中学受験の歩き方

2011年10月26日

中学受験の歩き方:「一度解いた過去問を何度も解く」って本当?

 「入試対策として、どのような勉強をすれば良いのでしょうか?」という御父母の質問に対して、「とにかく過去問を何度も解いてください」と回答する入試担当の先生がいらっしゃるようですが・・・・・これは本当に正しいアプローチなのでしょうか?

 正解は・・・・・・「半分は正しく、半分は間違っている」となります(苦笑)

 つまり、オリジナリティの高い入試問題では、その出題内容や解法をマスターするために再度反復練習が必要な場合がありますが、そうでない場合は、もう一度解くことに時間を割くことになりますし、生徒本人が解答を覚えている場合も多いので、あまりオススメできません。

 私のようなプロから見ると、本当にオリジナリティの高い問題というのは、実はかなり少ないといえます。

 中学入試でオリジナリティの高い出題をする学校というのは、かなり限られていて・・・・・一見すると新傾向問題(あまりテキストには掲載されていないタイプの問題)に思える問題であっても、過去に灘中、麻布中、開成中などで出題された問題であったり、20年ほど前の東大の過去問を中学入試向けにアレンジしたものだったりするわけです。

 これには理由があって・・・・・小学生が受験する中学入試問題でオリジナリティの高い問題を出題しようとして作問すると、作問者の意図に反して、極端に正答率が低下してしまい、生徒を選別するのに不適な問題となってしまうことが多いためです。

 ですから、オリジナリティの高い問題を出題できる中学校というのは、必然的に超難関校になってしまうわけです。

 学校によっては、一度過去問で出題した設問を数年後に再度出題する場合もありますが(茗渓中の理科のカマキリを描かせる設問など)、市販の過去問題集に掲載されている期間にもう一度同じ問題を出題するというのは稀な例です。

 したがって、よほど昔に解いたのでない限り、時間を計ってもう一度同じ過去問を解くことは、受験生にとっては時間のムダになりますから・・・・・・それならば、その中学校のライバル校の最近の入試問題を解きましょう(笑)

 入試問題の作問者は、ライバル校やトップ校がどのような問題を出題しているのかは必ず参考にしています。つまり、それらを参考にしながら自校の受験者層に合わせた問題を作成するほうが、テストとしてより良い問題になることを経験的に知っているのです。

 私のように、長い期間にわたって中学入試に携わっていると、「あぁ、この理科の問題は15年ぐらい前のラサール中の理科の焼き直しだな。」というようにわかるのですが(イラストの図まで全く同じだったこともあります・・・・苦笑)、父母の皆さんはそんなことはわからないのが普通です(わかる人がいたら脱帽です・・・・笑)

 エクセレントゼミナールにある入試問題データベース(過去15年以上に及ぶ難関中の入試問題)と私の頭の中にある難問データベース(オリジナリティの高い問題は何年ぐらい前にどこの中学で出題されたかはたいてい覚えています)をつき合わせると面白い結果が発見できそうな気もしますが・・・・・いつまでたっても、そんな時間が取れそうな気がしません(苦笑) そんなわけで、「過去問を再度解く場合は、あまり解いたことのないオリジナリティの高い問題のみ」に限ってください。 この記事が参考になった方は応援クリックをお願いいたします!!
posted by 主宰 at 02:00| Comment(2) | 中学受験の歩き方

2011年10月15日

中学受験の歩き方:「勝ち点5」にこだわる過去問消化法

 エクセレントゼミナールでは10月15日(今日です!)の10:30〜12:00で、「中学受験の基礎講座 第7回:過去問100%活用法」を開催します。中学受験の基礎講座で私が父母の皆さんにお話しする内容は、各回のテーマに沿った話以外に、ブログには書けないような裏話(出席された方だけにこっそり教える情報)が多いのですが・・・・・今回のテーマである過去問の指導法については、基本的な部分は以前、このブログの記事「中学受験の歩き方:過去問とのタイムラグその1〜その7」で扱っています。そこで今日は、ちょっとフライングして・・・・・基礎講座でお話する内容のひとつである過去問消化法の応用編、「勝ち点5にこだわる過去問消化法」について書いてみたいと思います。


 10月15日の基礎講座に出席いただいた方は、講座の話と重複しますが・・・・・重要な概念ですので、お付き合いください(笑)



 「勝ち点5」とはいったい何のことか?



 サッカーの試合では、相手チームに勝ったときに勝ち点2、引き分けたときに勝ち点1がもらえる仕組みになっていることは皆さんもご存知だと思います。そこで、過去問の合格者平均点および受験者平均点を公表している学校の過去問を消化する際に、4科目の各科目について、合格者平均を超えた得点をとった場合に勝ち点2を、合格者平均と受験者平均の間の得点をとった場合に勝ち点1を加え、勝ち点5を超えるようにすれば合格するというものです。



 例を挙げて説明すると・・・・・たとえば浦和明の星女子中学校の「平成23年度 第1回 入試結果」は、国語の合格者平均は77.2で受験者平均は72.7、算数の合格者平均は76.2で受験者平均は63.2、社会の合格者平均は38.1で受験者平均は35.6、理科の合格者平均は33.0で受験者平均は29.4でした。



 さて、Aさんという生徒が過去問演習をした結果が、国語が79点、算数が65点、社会が30点、理科が30点だったとします。すると、Aさんの勝ち点は、国語で2点、算数で1点、社会で0点、理科で1点の勝ち点合計4ということになりますね。



 実は勝ち点4だとほぼボーダーラインになります(笑)



 Aさんの実際の得点の合計は、79+65+30+30=204点ですが・・・・・このときの合格最低点は205点でしたから、Aさんはたった1点足りずに不合格になるわけです。



 入試では、最終的には4科目の合格最低点で合否が決まるわけですが・・・・・このように、4科目のバランスで考えた場合には、勝ち点5以上で合格、勝ち点4でボーダーライン、勝ち点3以下で不合格になることがほとんどです。



 実際の入試でも、4科目の得点バランスが極端に悪い生徒は不合格になることが多いですから・・・・・・過去問演習を行う場合には、各科目の合格者平均点および受験者平均点を受験生本人が意識しながら、4科目ともバランス良く得点力を上げていくことが不可欠になります。こうした視点は、大人にとっては当たり前なのですが・・・・・小学生にはあまりピンときません。ですから、常に各科目の合格者平均と受験者平均を意識させ、勝ち点5にこだわらせるようにすると・・・・・科目を問わず、「あと数点」をがめつく取るようになるわけです。こうした意識付けは後からすごく効いてくるので・・・・・過去問を消化する際には試してみてください。この記事が参考になった方は応援クリックをお願いいたします!!

posted by 主宰 at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 中学受験の歩き方

2011年05月24日

転塾度診断テスト

 昨日の記事(エピソード183:転塾チャンス)に書いたように、今の時期は小6にとって最後の転塾チャンスともいえます。そこで、現在通っている塾がお子さんに合っているかどうかを、私が考案した「転塾度診断テスト」で調べてみてください(笑) もちろん5年生や4年生の方にもあてはまりますからトライしてみてください。


 「転塾度診断テスト」

 下記の質問の中で思い当たる項目にチェックをつけてください。その数で「転塾度」を診断します。

□Q1:子どものことをよく把握している先生が塾にいる

□Q2:算数では、図や式を必ず書いて解くようにしている

□Q3:毎週きちんとした学習計画をたてて勉強している

□Q4:子ども本人の行きたい志望校が決まっている

□Q5:社会・理科・漢字・計算などの反復練習をしている

□Q6:大人の話をきちんと聞ける子どもである

□Q7:忘れ物はあまりしない子どもである

□Q8:塾の友だちと人間関係がうまくいっている

□Q9:半年以上前に教わったことでも良く覚えている子どもである

□Q10:親や子どもの相談にのってくれる先生が塾にいる


 チェック数が7〜10の人・・・・・転塾度10%
 問題ありません。今のまま頑張ってください。現在通っている塾はお子さんに合っているといえます。大きな環境の変化がない限り、このまま頑張ってください。

 チェック数が4〜6の人・・・・・転塾度10〜60% 注意しましょう。このままでは成績が落ちてくる可能性が高いといえます。今のまま放っておくと、学習内容が高度になるにつれ成績が落ちてくる可能性が高いといえます。本人に転塾する意思がない場合であっても、親は他塾の情報や評判などを調べておくと良いでしょう

 チェック数が0〜3の人・・・・・転塾度60%超 今すぐに転塾を考えるべきです。入学する学校によって子どもの将来が変わるように、通う塾によって合格する学校は変わります。転塾の準備を用意周到に進めるべきです。資料を集め、親が塾のシステムを理解し、子どもに体験授業を受けさせた後で、完全に納得してから転塾してください。安易に新しい塾を選んで、難解も転塾を繰り返すことだけは避けましょう。


 結果はいかがでしたか? 高校受験や大学受験と違って、中学受験の場合は受験生本人に塾選びを任せるのは危険です。惰性で塾に通い続けても結果がついてくるとは限りませんので、塾を選ぶ際には、お子さんとよく話し合って皆が納得した上で、その塾の方針に沿って勉強していくようにしましょう。この記事が参考になった方は、応援クリックをお願いいたします!!
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2011年04月06日

中学受験の歩き方:地元の公立中学に進学したくないから

 「なぜ中学受験をするのか?」のネガティブな理由の4番目に挙げたのが、「地元の公立中学に進学したくないから」というものでした。

 地元の公立中学校に進学することを避けたい理由にはいくつかのタイプがありますが・・・・・子ども自身が地元の中学に進学したくない理由としては、小学校のクラスメートたちとまた3年間一緒に通うことになるのが苦痛であることが挙げられます。

 つまり、小学校での環境と中学校での環境を、子ども自身が変えたいと思っているのが主たる理由で・・・・・・場合によっては、小学校で「イジメ」られたことが原因である場合があります。

 大人から見れば「ちょっとした揉め事」程度であっても、環境への適応能力が未発達な小学生にとっては大きな問題であることもありますし、私立中学校にはいろいろなカラーがありますから、必ずしも勉強が得意なわけでないお子さんであっても、中学受験をする理由の一つになります。むしろ、高校受験をしないで済む私立中高一貫校のほうが、精神的な発達バランスがとれるようになるまで、余分なストレスをかけずに育てることができるケースが多いと思います。

 「校風」は、数値に表すことができないものですが・・・・・同じ業種であっても、会社が違えば「社風」は異なるのはご存知だと思います。「利益」を最優先する社風もあれば、「社会貢献」や「働きがい」を最優先する社風もあります。学校も会社も家庭も、長い時間居る場所ですから、「居心地」が悪ければ長続きしません。したがって、色々な観点に基づいて「学校」を選ぶ必要があるわけです。

 私はよく面談の中で、「学校選び」を「お見合い」にたとえて説明します。「学校のパンフレット」が「お見合い写真」、「進学実績や偏差値」が「相手の年収」、「校舎」が「結婚後の新居」、「学校訪問や体験授業」が「お見合いとデート」、「入学時納入金」が「結納金」にあたるわけです(笑) もちろん結婚と同じように、「縁談」がうまく行くためには「相手と釣り合う」必要がありますから、「入学できるための成績」をとらなければ「破談」になってしまいます(苦笑)

 そして、重要なことは・・・・・「学校」も「会社」も「結婚」も、「入ってみないとわからない」ことが多いことです(苦笑) エクセレントゼミナールには中学受験生だけでなく私立中高一貫生も在籍しているため、学校の生活の様子や授業の様子などをリアルタイムで彼らから聴取していることが多いので、志望校に進学した生徒たちに「入学ギャップ」はあまり見られないようですが・・・・・「偏差値」や「印象」だけで志望校選びをした方の中には、「性格の不一致」で、学校を退学してしまう生徒もいますから、志望校選びには注意が必要です。その意味では、我々の仕事は「仲人」も兼ねるわけです(笑)

 いずれにしろ、「居心地」が良くなければ「成果」は期待できませんから、いろいろな観点で志望校を吟味することは必要です。ただし、「人間至(いた)る処(ところ)青山(せいざん)あり」と言いますから・・・・・入学した学校で頑張ることがもっとも大切であることをお忘れなく(笑) この記事が参考になった方は応援クリックをお願いいたします!!

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